セルフチェック!間違った高音の出し方!

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セルフチェック!間違った高音の出し方!

みなさん、こんにちは!車田和寿です。

今日は、自分でチェックできる「間違った高音の出し方」について解説していきたいと思います。

今日のテーマは高音です。

高音というのは、その歌手が本当に良い歌手かどうかを測るバロメーターとも言えます。

高音に問題がありながら大きなキャリアを築いた歌手も、まあいることにはいますが、それはどちらかと言えば例外的な事例です。

どんなに途中までうまく歌っていたとしても、最後の高音で決められなければ、その歌はなかなか評価されません。

実際に、多くの歌手が高音の出し方に、大なり小なり問題を抱えています。

実際に声を出してみて苦しかったり、または歌う前からナーバスになってしまったり、高音の問題が精神的に与える影響というものは結構大きいです。

それは見えない足かせとなって、その人の音楽から自由を奪ってしまいます。

今日は、セルフチェックできる間違った高音の歌い方の例をいくつか示しますので、自分が該当していないかチェックしてみて下さい。


高音で本当に大事なのは「クオリティー」

さて、まず話す前に、高音で求めるものは何なのかという話をしておきましょう。

高音に問題を抱えていると、多くの場合、高音というものが、

「出たら成功、出なければ失敗」

というレベルの話になってしまいます。

まだ歌を勉強して3年、4年であれば、それはまったくおかしな事ではありません。

でも、「出ればオーケー」というのは、本来あまりレベルの高い話ではないんです。

プロの舞台で歌っている歌手であれば、とりあえず高音が出るのは当たり前です。

でも、それでも多くの歌手が少なからず問題を抱えています。

ここで高音と言った場合に、大事になってくるのはクオリティーです。

僕が話をしている高音というのは、「出るか出ないか」というレベルの話ではありません。

その出ている高音に、クオリティーがあるか、ないかという話です。

そして、クオリティーのある高音を出そうと思ったら、やっぱり正しい歌い方をしないといけません。

間違った出し方をしてしまうと、仮に音が出たとしても、クオリティーを損なった高音になってしまうんです。

そこを押さえた上で、早速見ていきましょう。


チェックポイント① 喉ぼとけが上がっていないか

さて、最初のチェックポイントですが、鏡を見ながら、もしくは自分の喉ぼとけに手を当てて、高音が出てくるフレーズを歌ってみて下さい。

もし歌っている時に、喉ぼとけが音が高くなるにつれて上の方に移動してしまったら、それはすでに間違った高音の出し方です。

理由については、この間の「どうして喉を下げなければならないのか」という動画でも話していますので、ここでは省略します。

もちろん多くの初心者は、喉を下げる練習をしたとしても、喉を下げるための筋肉が十分ではないので、上がって行ってしまう傾向にあります。

でも、上がっているうちは、まだまだ勉強しなければならないという事です。

世の中には、喉が高くても高い声が沢山出る人もいます。

そして、そうやって出た声が、他の多くの人よりも良い声の人も沢山います。

でもクオリティーという点では、やっぱり喉が上がってしまうのは間違いです。

喉が上がってしまうと、いくら他の人より成績が良かったとしても、自分の本来のクオリティーを出す事ができません。

その点では、喉が上がっているというのは、自分でできる良いチェックポイントですので、ぜひ鏡を見ながらチェックしてみて下さい。

特に女性の場合は、喉の高さというものを意識しないで歌っている人が多いです。

外からでは喉ぼとけがどこにあるのか分からない、という事も理由の一つです。

そういう場合は、喉ぼとけの位置を指で触って確認しながら、高音を出す時にどういう動きをしているか、自分で確認してみて下さい。

ちなみに喉ぼとけは、水をごくっと飲んだ時に上に上がってきますので、水を飲んで確認すると分かりやすいです。


チェックポイント② 舌の後ろが盛り上がっていないか

さて、二つ目のチェックポイントです。

二つ目のチェックポイントは、舌の形です。

歌っている時は、基本的に舌というのは平らな形をしているのが理想です。

なぜなら、平らになった時に喉の奥のスペースを最大限に使えるからです。

もちろんこれは母音によって変わりますが、基本的にオープンな母音である A、O、E においては、舌が上がらない事が大事です。

でも、舌を平らにするためには、舌に力が入っていたらできません。

舌に力が入っていると、まるで力こぶができるように、口の奥で舌の後ろが高く上がってきます。

そして、高音に行くにつれて舌の後ろが徐々に上がってしまう人は注意が必要です。

それはかなりの確率で、舌に力が入っている事を示しています。

力の入り具合は人それぞれです。

人によっては、聴けば一発で分かるような団子声になる人もいますし、美声の人などは、案外力が入っていても一般の聴衆には分からないレベルである事もあります。

でも、いずれにせよ舌の後ろが盛り上がっている場合、口の中のスペースを最大限に使う事ができません。

その結果、声の音色が浅くなってしまい、中低音と同じクオリティーの高音を出す事ができなくなってしまいます。

こういう場合は、それを改善する訓練が必要です。


オープンな高音では限界がある

ちなみに、喉が高い、そして舌が上がっている人というのは、みな高音をオープンで歌っている事になります。

今から説明しますが、オープンな歌い方では、絶対に高いクオリティーの声を出す事はできません。

クオリティーの高い高音を出すには、「カバーする」という技術が不可欠です。

じゃあ次は、カバーにおける間違いを説明したいと思います。


カバーでよくある誤解

カバーというのは、あの Luciano Pavarotti も何度も言及していますが、クオリティーの高い高音を歌う上で必須のテクニックです。

カバーの詳しい説明は、このチャンネルの別動画でもしていますので、ここでは簡単に話します。

カバーして歌うと、高音も中低音と同じクオリティーで歌う事ができます。

つまり、高音を歌った時に音が浅く平べったくならないので、その高音が、その人の声の中でも最も輝きのあるクオリティーの高い声になるんです。

聴衆は、そのクオリティーにお金を払うわけです。

でも、このカバーには様々な誤解があります。

よく、

「A の母音を広げすぎずに O のようにする」

なんて説明を聞く事があります。

つまり、

「オープンにするのはダメなんだ。だから少し狭くして O のように歌わなければいけない」

という考え方です。

でも、この考えは残念ながら、多くの場合において間違いにつながります。


本当のカバーとは何か

実はカバーというのは、「狭くする」というのとは真逆の現象なんです。

カバーするための条件は、まず一つ。

喉の上の方のスペースを、最大限まで広げる事です。

軟口蓋を高く上げると、口の中の空間が広がりますが、その辺りのスペースです。

ここを最大限まで広くするのが一つ目の条件です。

そして二つ目の条件は、喉をしかるべき位置まで下げる事です。

前より少し下げただけでは、あまり意味がありません。

三つ目の条件は、それと連動していますが、喉ぼとけ周辺の筋肉を左右に引っ張る事です。

そうすると、喉ぼとけを自分で下げるのではなく、引っ張られる事で低い位置へ固定されます。

この3つが全部できて初めて、本当の意味でカバーする事ができるんです。

そして、その時の感覚は決して「狭い」というものではありません。

実際にはスペースが最大限に広がっていますから、むしろ開放的な感覚なんです。

ただし、スペースが広くなると音色は深くなります。

その結果として、A がより深く暗く聞こえ、O に近く聞こえるという現象が起こるんです。


間違ったカバーの特徴

では、間違いを見ていきましょう。

基本的に、今話した3つをやらない歌い方は、カバーとしては間違っていると言えます。

でも現実には、その間違った方法をカバーだと思ってしまっているケースが非常に多いです。

そして、その間違いには共通点があります。

それは、母音そのものを変えようとしてしまう事です。

つまり、A を O に近づけようとして、意図的に狭くしようとしてしまうんです。

この時に何が起こるかというと、かなりの確率で、軟口蓋付近の形を意図的に狭くしてしまいます。

さらに、舌の後ろを高くして狭くしてしまう事も非常によく見られます。

その結果、

A → O
A → Ä
A → Ö
A → E

のように、母音が変形してしまうんです。

つまり、スペースを変える事でカバーしようとしてしまうわけです。


「出しやすい」は正しいとは限らない

実際、そういう風に歌うと、人によっては「前より高音が出るようになった」と感じます。

でも、それはある意味当たり前なんです。

実は歌というのは、より小さなスペースで歌った方が扱いが簡単になるからです。

喉を締めて、口のスペースを小さくした方が、簡単に出るように感じます。

だから、「これが正しいカバーなんだ」と思いやすいんです。

でも最初に言いましたが、今日問題にしているのはクオリティーなんです。

スペースを意図的に小さくして高音を出したとしても、それは高いクオリティーには決して到達しません。

この、「出しやすい」と感じる感覚と、本当に正しい発声とのズレが、物事を難しくしているポイントなんです。


高いクオリティーには時間が必要

いずれにせよ、カバーしようと思って練習している人は、その意識自体は正しいです。

ですが、その時に万が一、口の中のスペースが狭くなっていたら、それは本当に高いクオリティーを目指すやり方としては正しくありません。

そして、このやり方は、習得するまでに地道な努力を必要とします。

でも、このやり方をやれば、高いクオリティーが出る事は間違いないです。

だから昔の大歌手達は、みんなこの方法を学び、そのやり方で歌っていたんです。


まとめ

というわけで、今日はセルフチェックのやり方を3つ紹介しました。

これらに一つでも該当する項目があったら、ぜひ自分自身を振り返ってみて下さい。

直すなら、早ければ早い方がいいです。

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